2020年6月の業界動向とウワサ
2020年6月10日(水)
6月に入りコロナ騒動もようやく一段落といったところでしょうか。第二波を警戒しながらも、話題の中心はコロナよりもアフターコロナの経済復興へとシフトしています。前回のコラムでも触れたように、コロナ騒動の最中はパチンコ業界が前例もないほどバッシングされ、「この世にパチンコ店はいらない!」という議論にまで発展し、国会では政治家が三店方式について触れる機会も多かったように思われます。しかし喉元過ぎれば何とやらで、パチンコ店ではコロナのクラスターが発生しておらず、むしろ問題なのは歓楽街だ! といった今さらな報道がなされるあたり、無責任な報道に振り回された数ヶ月だったことが分かります。
さて、6月上旬、東京都では独自のルールにより、厳密にはパチンコ店に営業自粛をお願いするステップ(状態)ではあるものの、実際には都内含めて全国各地でホール営業はスタートしています。一部地域ないし一部ホールは時短営業や間引き営業を行っていますが、現状ホール営業を咎められる地域はないと言って良いでしょう。
しかし、残念ながらお客様の入り具合は全国で均すとおよそ4割程度で、コロナ前から半分も戻っていません。地域によって差はあるものの、特に年配層の戻りが弱いと言われていて、海物語やジャグラー、低玉貸しコーナーにかなりの客減りが目立つといいます。これは本人が行きたくとも先のコロナパチンコバッシングの影響により、同居する家族や友人から「パチンコになんて行くものじゃない」と言われホールに行けないといった事例があるようです。
世間から叩かれ、営業を開始しても客入りは不振。パチンコ店の営業が大変厳しい状況のなか、一つだけ法規的処置が取られたのが旧スペックマシンの設置期限延長です。ご存知の通り、多くの遊技機が2021年の1月までに設置期限を迎え、パチンコはP機、スロットは6号機へと入れ替えを余儀なくされる予定でした。しかしコロナの影響により新機種の試験機関が止まり、入れ替える機械の用意も難しいという状況から、概ね1年間の設置期限延長となったのです。
そういった状況でも、自主的に高射幸機は期限通り撤去していこうという内規はあるものの、パチンコは北斗無双や大海物語、パチスロではジャグラーやハナハナ、そして沖ドキも一部地域では設置が延長できることになりました。目下のところ強制的に入れ替えをしなくても良くなり、さらに売上の見込める機種を残せるとあって、ホールにとっては首の皮一枚繋がったと言えるでしょう。
さて、沖ドキは一部地域……と表現しましたが、なぜ都道府県によって差が出たのか。これは、期限延長が決まった時点で設置可能な機種と明記されているので、それ以前に撤去期限を迎えてしまった地域、またそれに準じて撤去してしまったホールは再設置不可となるためです。決まり事というのはどこかで線を引かなくてはなりませんが、沖ドキがあるのと無いのとでは営業的にかなりの差が出てしまうので、泣くに泣けないところではあります。
このような経過措置延長が決まったことにより、多くのホールは「今年は新台入替をほぼ行わない」と断言するところも多く、今度はメーカーが経営危機に陥るのではないかと言われ始めています。ホール営業も大変厳しく、メーカーも今年は新台がほぼ売れない……パチンコ業界も他の産業と同様、生き残りをかけた一年となっていくでしょう。
さて、6月上旬、東京都では独自のルールにより、厳密にはパチンコ店に営業自粛をお願いするステップ(状態)ではあるものの、実際には都内含めて全国各地でホール営業はスタートしています。一部地域ないし一部ホールは時短営業や間引き営業を行っていますが、現状ホール営業を咎められる地域はないと言って良いでしょう。
しかし、残念ながらお客様の入り具合は全国で均すとおよそ4割程度で、コロナ前から半分も戻っていません。地域によって差はあるものの、特に年配層の戻りが弱いと言われていて、海物語やジャグラー、低玉貸しコーナーにかなりの客減りが目立つといいます。これは本人が行きたくとも先のコロナパチンコバッシングの影響により、同居する家族や友人から「パチンコになんて行くものじゃない」と言われホールに行けないといった事例があるようです。
世間から叩かれ、営業を開始しても客入りは不振。パチンコ店の営業が大変厳しい状況のなか、一つだけ法規的処置が取られたのが旧スペックマシンの設置期限延長です。ご存知の通り、多くの遊技機が2021年の1月までに設置期限を迎え、パチンコはP機、スロットは6号機へと入れ替えを余儀なくされる予定でした。しかしコロナの影響により新機種の試験機関が止まり、入れ替える機械の用意も難しいという状況から、概ね1年間の設置期限延長となったのです。
そういった状況でも、自主的に高射幸機は期限通り撤去していこうという内規はあるものの、パチンコは北斗無双や大海物語、パチスロではジャグラーやハナハナ、そして沖ドキも一部地域では設置が延長できることになりました。目下のところ強制的に入れ替えをしなくても良くなり、さらに売上の見込める機種を残せるとあって、ホールにとっては首の皮一枚繋がったと言えるでしょう。
さて、沖ドキは一部地域……と表現しましたが、なぜ都道府県によって差が出たのか。これは、期限延長が決まった時点で設置可能な機種と明記されているので、それ以前に撤去期限を迎えてしまった地域、またそれに準じて撤去してしまったホールは再設置不可となるためです。決まり事というのはどこかで線を引かなくてはなりませんが、沖ドキがあるのと無いのとでは営業的にかなりの差が出てしまうので、泣くに泣けないところではあります。
このような経過措置延長が決まったことにより、多くのホールは「今年は新台入替をほぼ行わない」と断言するところも多く、今度はメーカーが経営危機に陥るのではないかと言われ始めています。ホール営業も大変厳しく、メーカーも今年は新台がほぼ売れない……パチンコ業界も他の産業と同様、生き残りをかけた一年となっていくでしょう。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。