2025年4月の業界動向とウワサ


 ラッキートリガーのような爆発的な広がりを見せることができるのか!? 6月7月はパチンコ・パチスロともに新しいゲーム性に期待したいところですが……果たしてどうなる?

 業界関係者の高らかな宣言と同時に、6月にはパチスロ「BT(ボーナストリガー)」機が、7月にはパチンコ「LT(ラッキートリガー)3.0プラス」が登場予定です。すでに具体的なタイトルも見えてきており、ホールサイドの期待感も可視化されてきました。

 まずBT機ですが、解禁となる6月に導入される機種は以下の通り(4/9時点)。LBパチスロ1000ちゃんA(オーイズミ)、LBプレミアムうまい棒(オリンピアエステート)、翔べ!ハーレムエース(ネット)、スマスロニューパルサーBT(山佐)、LBジャックポット(ヤーマ)という5機種のデビューが決定しています。ホール側の本音は「ノーマルタイプ=ジャグラー一強」なので、ジャグラーがない時点で興味半分。そして各社1発目のBT機ということもあり予想通りのスペックかつ、かなり穏やかな仕様ということで、初っ端は様子見するか導入しても数台といったところでしょうか。

 これら5機種に少し遅れてユニバーサルからアレックスも登場するようですが、こちらもハナビシリーズではない時点でやはり「まずはお試しで…」という匂いがプンプンします。しかし、ボーナスで獲得枚数が増えるのは短時間勝負ユーザーにとって魅力的で、最終的にはジャグラーやハナハナでもBT機が登場するのは間違いない。パチスロの歴史を紐解けば、当初のスペックをベンチマークにバージョンアップしていくのが通例なので、BT機のこれからに期待したいところであり、とにかく強いタイトルの投入を願いたいですね。

 続いてパチンコのLT3.0プラス。昨年3月にLT機が登場し、最初は確率の甘いタイプにのみ搭載されることが許され、発売当初はお試し導入的なホールが多かったように思います。しかし導入からすぐに人気を獲得して、内規もどんどんと拡充されていき、今回のLT3.0プラスでさらなるバージョンアップを遂げることになりました。

 細かな変更点は各サイトで説明されていますが、ユーザーからすると最も大きく変わるのが時短の使い方で、状態の移行方法もより多く搭載できるようになるとのこと。これを既存のゲーム性に当てはめると…やはりパチスロを思い浮かべるのが一番適正かもしれません。状態が高確率に上がったところでうまく刺せればLT突入といったゲーム性もLT3.0プラスならば可能となり、その他のゲーム性を考えてみても想像は無限大に膨らみます。それくらい自由な発想で機種開発が可能になるのは間違いないようです。

 パチンコメーカーの団体である日工組はかなり横並びの意識が強く、抜け駆けするようなことはないように思います。よって当初はBT機と同じように当たり障りのない機種が発表されるでしょう。そうして年末辺りには、アッと驚くマシンが登場するような予感がします。現状ではパチンコ自体がパチスロにかなり押されており、ここで巻き返せるのかもポイントのひとつです。

 新ルールの噂が出始めて、その骨格が見えてきて、そして機械が登場する。ここから市民権を得ることができるかの答えはまだ出ていませんが、実際にスマスロ・スマパチが登場してからの進化は凄まじいものがあります。これほどまでに動きが活発だったことは、業界の歴史を振り返ってもなかったはず。まあ、残念ながら店舗数は常に減り続けており、上昇する機運はまったくと言って良いほど無いのですが……。いやしかし、逆を言えばこれだけの減少数で食い止めているとも言えるのか。新機軸のマシンが今年下半期から来年に向けての話題となって欲しいですね。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。