2025年1月の業界動向とウワサ
2025年1月10日(金)
年末年始営業の数値結果を見てみると、過去3年でパチスロ営業は売上・稼働・粗利ともに上昇。パチンコは逆の数値となりました。昨年末に店舗リニューアルしてスロットを増台したホールも多く、このコラムでも度々触れている通り、今年もスロットが中心の一年になるのは間違いないです。
ではパチンコ機の性能がパチスロに比べて劣るものなのかというと……射幸性という部分では申し分ないくらい荒いスペックの機種が各メーカーから登場しており、ラインナップもかなり豊富。それなのにパチンココーナーが盛り上がっていないのは、もはや行き過ぎた射幸性が原因なのか? そんな中でスマパチの内規緩和が決まり、今年の夏頃には現在以上に尖ったスペックの機種が登場することが確定しています。本来ならばもっと盛り上がってもいいはずなのですが、これ以上の波荒スペックに対して辟易とする声も多く聞かれます。いったい現在のパチンコは何が問題なのか? 2025年のパチンコシーンを予想し、展開を知ることで立ち回りに活かして貰えれば幸いです。
現在のパチンコにおける問題点の1つとして、高利益率であることが上げられます。ようは還元率が単純に低いわけで、ユーザーは打てば打つほど大きく負けてしまう。ホール側の経営的事情もあるとは思うのですが、ほとんどの遊技機がLT(ラッキートリガー)機に代表されるような狭い抽選を突破できれば一撃出玉に期待できるスペックになったことが大きい。つまりギャンブル性が極限まで高くなっているので、長時間遊技を念頭に置いた営業ではなく、短時間で当たるか当たらないかという、まさしくギャンブルとして遊技する客を対象にしている状況なのです。
一度LTに突入すれば平均10000個近くの出玉を獲得できる代わりに、機種にもよりますが初当りで考えると1000分の1程度でしかLTに突入しない。このようなスペックでは一日粘ったとしても確率が収束するはずもなく(※そもそも甘デジでも収束は不可能)、そこそこの回転率で営業していても客さえ座れば数台は玉が出てくれます。もちろんパチンコ台の利益調整は各所の入賞率となるわけですが、ヘソ賞球も1個の機種ばかりなので、デジタル回転が途切れない程度に整備して営業するホールが大半となっています。そうしてボーダーラインよりも3~4回転マイナスの台を打ち続けたらどうなるか……。
パチンコ遊技客数は減っています。ただ現状はぶら下げたニンジンが大きく魅力的なので、そのニンジンに釣られて打っているお客を対象にしているのがパチンコ営業全般といえます。とはいっても、エヴァ咆哮や海シリーズあたりを薄利で営業し続けるホールも探せばまだあるはず。新台で登場する波荒スマパチはギャンブル機としては魅力十分ですが、それらを打つ際にはその分還元率が低いことを念頭に置いて遊技するべきですね。
今年はデカヘソスペックが数多く登場すると噂されています。デカヘソは回転効率がいいものの、ボーダーを超える調整は一般的なスマパチに比べてさらに見つけにくい。ボーダーを超えるような整備状態は「ない」と言い切ってもいいくらいです。スピード感もあり短時間勝負に持って来いではありますが、勝てるジャンルかと問われれば残念ながらイエスとは言えないです。
このように射幸性の上がったパチンコで得た利益を、イベント日にパチスロで還元しているのが現在のホール営業です。もちろん例外としてパチンコを大事にしているホールもあるでしょう。でもパチンコは回転率である程度の期待値が見えてしまうがゆえに、出しているホールにはプロが張り付きます。パチスロはパッと見で判別できないためホールサイドもプロ連中と駆け引きすることが可能ですが、パチンコは調整の良し悪しが一見してわかってしまうところも甘くしづらい理由の1つです。
結果として全体的にはパチスロに寄った営業が目立つものの、パチンコでは長期稼働している機種の安定出玉がやはり狙い目でしょうか。エヴァ咆哮、北斗の拳暴凶星、リゼロ2、まどかマギカ3あたりを甘めにしているホールはそこそこ目につきますから。新台だけではなく、長期稼働を目指している機種の「旬」を逃さないことも勝負の鉄則になると覚えておきましょう。
ではパチンコ機の性能がパチスロに比べて劣るものなのかというと……射幸性という部分では申し分ないくらい荒いスペックの機種が各メーカーから登場しており、ラインナップもかなり豊富。それなのにパチンココーナーが盛り上がっていないのは、もはや行き過ぎた射幸性が原因なのか? そんな中でスマパチの内規緩和が決まり、今年の夏頃には現在以上に尖ったスペックの機種が登場することが確定しています。本来ならばもっと盛り上がってもいいはずなのですが、これ以上の波荒スペックに対して辟易とする声も多く聞かれます。いったい現在のパチンコは何が問題なのか? 2025年のパチンコシーンを予想し、展開を知ることで立ち回りに活かして貰えれば幸いです。
現在のパチンコにおける問題点の1つとして、高利益率であることが上げられます。ようは還元率が単純に低いわけで、ユーザーは打てば打つほど大きく負けてしまう。ホール側の経営的事情もあるとは思うのですが、ほとんどの遊技機がLT(ラッキートリガー)機に代表されるような狭い抽選を突破できれば一撃出玉に期待できるスペックになったことが大きい。つまりギャンブル性が極限まで高くなっているので、長時間遊技を念頭に置いた営業ではなく、短時間で当たるか当たらないかという、まさしくギャンブルとして遊技する客を対象にしている状況なのです。
一度LTに突入すれば平均10000個近くの出玉を獲得できる代わりに、機種にもよりますが初当りで考えると1000分の1程度でしかLTに突入しない。このようなスペックでは一日粘ったとしても確率が収束するはずもなく(※そもそも甘デジでも収束は不可能)、そこそこの回転率で営業していても客さえ座れば数台は玉が出てくれます。もちろんパチンコ台の利益調整は各所の入賞率となるわけですが、ヘソ賞球も1個の機種ばかりなので、デジタル回転が途切れない程度に整備して営業するホールが大半となっています。そうしてボーダーラインよりも3~4回転マイナスの台を打ち続けたらどうなるか……。
パチンコ遊技客数は減っています。ただ現状はぶら下げたニンジンが大きく魅力的なので、そのニンジンに釣られて打っているお客を対象にしているのがパチンコ営業全般といえます。とはいっても、エヴァ咆哮や海シリーズあたりを薄利で営業し続けるホールも探せばまだあるはず。新台で登場する波荒スマパチはギャンブル機としては魅力十分ですが、それらを打つ際にはその分還元率が低いことを念頭に置いて遊技するべきですね。
今年はデカヘソスペックが数多く登場すると噂されています。デカヘソは回転効率がいいものの、ボーダーを超える調整は一般的なスマパチに比べてさらに見つけにくい。ボーダーを超えるような整備状態は「ない」と言い切ってもいいくらいです。スピード感もあり短時間勝負に持って来いではありますが、勝てるジャンルかと問われれば残念ながらイエスとは言えないです。
このように射幸性の上がったパチンコで得た利益を、イベント日にパチスロで還元しているのが現在のホール営業です。もちろん例外としてパチンコを大事にしているホールもあるでしょう。でもパチンコは回転率である程度の期待値が見えてしまうがゆえに、出しているホールにはプロが張り付きます。パチスロはパッと見で判別できないためホールサイドもプロ連中と駆け引きすることが可能ですが、パチンコは調整の良し悪しが一見してわかってしまうところも甘くしづらい理由の1つです。
結果として全体的にはパチスロに寄った営業が目立つものの、パチンコでは長期稼働している機種の安定出玉がやはり狙い目でしょうか。エヴァ咆哮、北斗の拳暴凶星、リゼロ2、まどかマギカ3あたりを甘めにしているホールはそこそこ目につきますから。新台だけではなく、長期稼働を目指している機種の「旬」を逃さないことも勝負の鉄則になると覚えておきましょう。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。