2022年7月の業界動向とウワサ
2022年7月11日(月)
7月10日に投開票が行われた第26回参議院選挙。これまで選挙活動とパチンコ業界は全くと言っていいほど接点がありませんでした。しかし前回の参議院選挙から業界団体がいわゆる「族議員」を送り込もうと動き出し、今回はあと一歩で当選というところまで善戦。結果的には当選ならずでしたが、この結果が果たしてパチンコ業界にどのように働くのか見守っていきたいところ。
というのも、年々パチンコ業界に対する風当たりは強くなっており、監督官庁は世論の意見に流されることが往々にしてあります。特殊景品の交換問題はもちろん、依存症対策やパチンコ台の調整に至るまで業界独自の問題があるのは事実。もちろんちゃんとルールを守っているので問題はないのですが、明確に法整備されていないことも多々あるわけで、そういったグレーにも見える部分が度々論争を巻き起こす。そういった問題にぶち当たった時に、業界内の問題を政権中枢に届け、法整備を始めとして取り仕切ってもらうには、やはり業界内のことを熟知している議員さんが必要。これが族議員を作ろうとしている理由です。
パチンコ・パチスロ業界は今度スマート遊技機に移行していくことが決まっています。もちろん先行き不透明ではありますが、近い将来パチンコ玉は台の中に封入され、パチスロのコインは無くなるのです。現時点では、年内中にパチスロでスマスロが一部導入され、パチンコは来年早々のデビュー予定。しばらくは併設状態が続くと思われますが、最終的にはすべてスマート遊技機となります。なぜならば今の玉あり、コインありのマシンは将来的に申請できなくなることが決まっているからです。
もしかしたらこのスケジュールが白紙に戻る可能性はなきにしもあらず。しかし本来はそういった未来図が描かれており、その促進のためにもスマパチスマスロともにスペックにより自由度を持たせたかったのは間違いありません。そういった交渉にブーストをかけるためにも族議員がいたほうがベターだったのですが、果たしてどのように進むのか…こちらも注視していかなければなりません。
メーカーサイドも機械開発の先行きが見えない状況で、そうなるとホールサイドも投資をどうしていけばいいのか目処が立たない。ただでさえ厳しい営業を続けているホールが現状では多いので、このまま商売として続けていっていいのか、その判断が極めて難しい状態です。そうなるとユーザーも良い状態で遊技することがなかなか難しい状況になるのも必然……。たとえ現状が厳しくても、先に明るい未来があれば投資を恐れず、お客様をつなぎ止めておこうと考えるホールも多いとは思うのですが、その判断が今はとても難しい……。
目先のことで言えば、パチスロ営業について。6.5号機仕様になりだいぶ良くなってはいるものの、やはりベースとなるノーマルタイプが全く使えない状態なので、このままパチスロコーナーを維持するべきなのかは多くのホールが抱えている問題です。スマスロで復活の目が見えるのか? そのあたりの説明が間もなく行われると聞きますが、年内に導入開始されるという目処があっても未だその全容が見えてこない。そういった事情もあってか、実際にパチンコでメリハリを付けて営業しているホールは見かけますが、パチスロを頑張っているホールは少ない状況。ジャグラーシリーズと番長ZERO、沖ドキDUOくらいしか設定には期待できない現状でしょうか。
今回の選挙で族議員を作れていたら、こういった問題が全て一気に片付いた…なんてことはありません。しかしコロナ禍の2年間を含め、パチンコ業界のロードマップがぐちゃぐちゃになったのは間違いないところ。このあたりをメーカー・ホールが協力してユーザーに示していかないと、本当にそっぽを向かれてしまうという危機感はあります。このコラムを読んでいるユーザーの皆様はパチンコ・パチスロが好きゆえに目を通して頂いていることでしょう。業界としては、今後どのような方向に進んでいくのかを明確にしていかなければなりませんし、ホールがユーザーに向けて安心して営業できる環境を早く整えてほしい。今回選挙に負けて、改めて思った次第であります。
というのも、年々パチンコ業界に対する風当たりは強くなっており、監督官庁は世論の意見に流されることが往々にしてあります。特殊景品の交換問題はもちろん、依存症対策やパチンコ台の調整に至るまで業界独自の問題があるのは事実。もちろんちゃんとルールを守っているので問題はないのですが、明確に法整備されていないことも多々あるわけで、そういったグレーにも見える部分が度々論争を巻き起こす。そういった問題にぶち当たった時に、業界内の問題を政権中枢に届け、法整備を始めとして取り仕切ってもらうには、やはり業界内のことを熟知している議員さんが必要。これが族議員を作ろうとしている理由です。
パチンコ・パチスロ業界は今度スマート遊技機に移行していくことが決まっています。もちろん先行き不透明ではありますが、近い将来パチンコ玉は台の中に封入され、パチスロのコインは無くなるのです。現時点では、年内中にパチスロでスマスロが一部導入され、パチンコは来年早々のデビュー予定。しばらくは併設状態が続くと思われますが、最終的にはすべてスマート遊技機となります。なぜならば今の玉あり、コインありのマシンは将来的に申請できなくなることが決まっているからです。
もしかしたらこのスケジュールが白紙に戻る可能性はなきにしもあらず。しかし本来はそういった未来図が描かれており、その促進のためにもスマパチスマスロともにスペックにより自由度を持たせたかったのは間違いありません。そういった交渉にブーストをかけるためにも族議員がいたほうがベターだったのですが、果たしてどのように進むのか…こちらも注視していかなければなりません。
メーカーサイドも機械開発の先行きが見えない状況で、そうなるとホールサイドも投資をどうしていけばいいのか目処が立たない。ただでさえ厳しい営業を続けているホールが現状では多いので、このまま商売として続けていっていいのか、その判断が極めて難しい状態です。そうなるとユーザーも良い状態で遊技することがなかなか難しい状況になるのも必然……。たとえ現状が厳しくても、先に明るい未来があれば投資を恐れず、お客様をつなぎ止めておこうと考えるホールも多いとは思うのですが、その判断が今はとても難しい……。
目先のことで言えば、パチスロ営業について。6.5号機仕様になりだいぶ良くなってはいるものの、やはりベースとなるノーマルタイプが全く使えない状態なので、このままパチスロコーナーを維持するべきなのかは多くのホールが抱えている問題です。スマスロで復活の目が見えるのか? そのあたりの説明が間もなく行われると聞きますが、年内に導入開始されるという目処があっても未だその全容が見えてこない。そういった事情もあってか、実際にパチンコでメリハリを付けて営業しているホールは見かけますが、パチスロを頑張っているホールは少ない状況。ジャグラーシリーズと番長ZERO、沖ドキDUOくらいしか設定には期待できない現状でしょうか。
今回の選挙で族議員を作れていたら、こういった問題が全て一気に片付いた…なんてことはありません。しかしコロナ禍の2年間を含め、パチンコ業界のロードマップがぐちゃぐちゃになったのは間違いないところ。このあたりをメーカー・ホールが協力してユーザーに示していかないと、本当にそっぽを向かれてしまうという危機感はあります。このコラムを読んでいるユーザーの皆様はパチンコ・パチスロが好きゆえに目を通して頂いていることでしょう。業界としては、今後どのような方向に進んでいくのかを明確にしていかなければなりませんし、ホールがユーザーに向けて安心して営業できる環境を早く整えてほしい。今回選挙に負けて、改めて思った次第であります。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。