2022年5月の業界動向とウワサ
2022年5月10日(火)
2018年2月に射幸性の抑制を目的として規則改正が行われて以降、新型コロナ等もあって大幅に入れ替えが遅れたものの、2022年5月現在、ようやく新時代に突入したといえる状況が整いました。GWのホール営業を振り返って見ると、予想通りパチンコの躍進、パチスロの衰退というのが改めて数値に現れる結果となりましたが、全体的に見ると良かった時代に比べればやはり売上規模は半減。ここが踏ん張りどころ、というよりもこれ以上衰退すると業界としての存続が危ぶまれる状況です。
改めて、パチンコは全体の総量は抑えられたものの、出玉の塊をスピーディかつ偏らせることにより、過去に例のないくらい射幸性の高いマシンが市場に登場したという皮肉な状況となっています。時速5万発を超える機種も数機種あり、交換率と照らし合わせると1時間で20万円近くの景品獲得が可能。これほどのスピード感で出玉獲得できた時代は過去を振り返ってもなかったはず。その代わり…とある条件下で玉が大量に出るということは、それ以外は出ないわけで、50~60%に設定されたRUSH(確率変動)に突入できなければ、319分の1に設定された大当りを引いても400発前後の出玉しか得られない機種が相当数増えました。こういった機種特性ゆえにどうしても勝ち組負け組がはっきりと分かれてしまい、勝ち体験どころか玉が出る感覚を味わうことなく退店を余儀なくされる、なんてことも以前より当然多くなってしまう。パチンコの仕組みを理解していても、さすがに大負けが数回続けばパチンコへ向かう足も遠のくでしょうし、そもそも軍資金だって続きません。ユーザーアンケートを見ても、昨今のパチンコは勝てないと嘆くのも当たり前……。
しかし、ユーザー心理というのはわがままなもので、時速は落ちるものの大当りできっちり出玉が取れる代表格的マシン「海物語」シリーズの人気はここ数年で失墜気味。特に出玉スピード時代に突入するきっかけとなった「P大工の源さん 超韋駄天」の登場後は設置台数をかなり減らした印象があります。やはり一度でも速い出玉を味わってしまうと、あの快感をもう一度味わいたい…となるのが人間なのでしょう。そういった流れから、ついに海物語シリーズの最新作も高継続率・出玉スピード超速スペックで登場することに。どのようなゲーム性やキャラクターの認知度よりも、結局のところ出玉性能に優れたマシンがヒットする…海物語シリーズの変貌はそういうことを具現化した代表的な事例だと思います。
さて、パチスロは6号機になってかなり稼働を落としました。2400枚リミッターが搭載されたことで爆発力が落ちたからと言われていますが、それに伴って通常時のベースも全体的に高くなり、ノーマルタイプの獲得枚数も減少するなど出玉が出るのも吸い込むのもゆっくりになったことが本筋の原因かと。前向きに解釈すれば「遊べる」ようになったのですが、パチンコの事例を見る限り、結局は「出たときの刺激」に勝るものはないのです。パチスロも純増を速くすることが可能になったわけですから、ベースを削れて宝くじ要素で一撃5000枚近くが可能になれば復活もあり得ると考えます。6.5号機以降、吸い込みのある台で2400枚を超える払い出しが可能になれば風向きが変わるかも。
パチンコは逆に危険ですかね。というのも、現在ホールに設置されている機械の性能が正直言って高すぎる。現時点では規制の動きはないものの、さらなる緩和が許されるとも考えづらいわけで、射幸性の高さがまた問題になれば期限で撤去しなさいとなるでしょうから、最短あと2年くらいでホールの状況がガラっと変わる可能性もあるわけです。もしもそのあと登場する機種の出玉スピードが半減してしまったら、今のパチスロのように深刻なパチンコ離れが起こるかもしれません。史上最速の出玉速度という”劇薬”を連日飲んでいる我々ですが、リハビリ期間もなくその薬が切れた時に果たしてどのような状況になるのか……。でもまあ、パチスロからパチンコ、パチンコからパチスロ、そしてまたパチンコで新しいスペックが…そんな繰り返しがパチンコ業界の歴史とも言えますけどね。
改めて、パチンコは全体の総量は抑えられたものの、出玉の塊をスピーディかつ偏らせることにより、過去に例のないくらい射幸性の高いマシンが市場に登場したという皮肉な状況となっています。時速5万発を超える機種も数機種あり、交換率と照らし合わせると1時間で20万円近くの景品獲得が可能。これほどのスピード感で出玉獲得できた時代は過去を振り返ってもなかったはず。その代わり…とある条件下で玉が大量に出るということは、それ以外は出ないわけで、50~60%に設定されたRUSH(確率変動)に突入できなければ、319分の1に設定された大当りを引いても400発前後の出玉しか得られない機種が相当数増えました。こういった機種特性ゆえにどうしても勝ち組負け組がはっきりと分かれてしまい、勝ち体験どころか玉が出る感覚を味わうことなく退店を余儀なくされる、なんてことも以前より当然多くなってしまう。パチンコの仕組みを理解していても、さすがに大負けが数回続けばパチンコへ向かう足も遠のくでしょうし、そもそも軍資金だって続きません。ユーザーアンケートを見ても、昨今のパチンコは勝てないと嘆くのも当たり前……。
しかし、ユーザー心理というのはわがままなもので、時速は落ちるものの大当りできっちり出玉が取れる代表格的マシン「海物語」シリーズの人気はここ数年で失墜気味。特に出玉スピード時代に突入するきっかけとなった「P大工の源さん 超韋駄天」の登場後は設置台数をかなり減らした印象があります。やはり一度でも速い出玉を味わってしまうと、あの快感をもう一度味わいたい…となるのが人間なのでしょう。そういった流れから、ついに海物語シリーズの最新作も高継続率・出玉スピード超速スペックで登場することに。どのようなゲーム性やキャラクターの認知度よりも、結局のところ出玉性能に優れたマシンがヒットする…海物語シリーズの変貌はそういうことを具現化した代表的な事例だと思います。
さて、パチスロは6号機になってかなり稼働を落としました。2400枚リミッターが搭載されたことで爆発力が落ちたからと言われていますが、それに伴って通常時のベースも全体的に高くなり、ノーマルタイプの獲得枚数も減少するなど出玉が出るのも吸い込むのもゆっくりになったことが本筋の原因かと。前向きに解釈すれば「遊べる」ようになったのですが、パチンコの事例を見る限り、結局は「出たときの刺激」に勝るものはないのです。パチスロも純増を速くすることが可能になったわけですから、ベースを削れて宝くじ要素で一撃5000枚近くが可能になれば復活もあり得ると考えます。6.5号機以降、吸い込みのある台で2400枚を超える払い出しが可能になれば風向きが変わるかも。
パチンコは逆に危険ですかね。というのも、現在ホールに設置されている機械の性能が正直言って高すぎる。現時点では規制の動きはないものの、さらなる緩和が許されるとも考えづらいわけで、射幸性の高さがまた問題になれば期限で撤去しなさいとなるでしょうから、最短あと2年くらいでホールの状況がガラっと変わる可能性もあるわけです。もしもそのあと登場する機種の出玉スピードが半減してしまったら、今のパチスロのように深刻なパチンコ離れが起こるかもしれません。史上最速の出玉速度という”劇薬”を連日飲んでいる我々ですが、リハビリ期間もなくその薬が切れた時に果たしてどのような状況になるのか……。でもまあ、パチスロからパチンコ、パチンコからパチスロ、そしてまたパチンコで新しいスペックが…そんな繰り返しがパチンコ業界の歴史とも言えますけどね。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。