2018年4月の業界動向とウワサ


 この原稿を書いている時点で、GW明けから7月までのパチンコ新台でいくつか話題の機種が出揃ってきています。そろそろ320分の1以下のマシンもネタ切れする可能性があり、これらの機種がこれから3年間主流になる可能性は十分にあります。もちろん使えるうちは北斗無双や現存する海物語シリーズがメインを張るのは間違いないですが、注目を集める新台はチェックしておいて損はないと思います。

 まずGW明けに多くのホールに設置されるであろう機種は3機種。台数が一番多く設置されるのはユニバーサルグループの「CRミリオンゴッド ディセント」で間違いない。同機は潜伏確変搭載機なので確変が潜って痛い目に合う可能性も十分にありますが、それを抜けた時の出玉の多さは魅力。右打ち時の最後(通常大当り)で必ず2400個取れる仕様ですが、現行ではこれでギリギリだと思われます。ユニバ系マシンは演出モリモリで好き嫌いが分かれますが、GOD系だけに熱い予告・演出を待つゲーム性でもユーザーは耐えられる……かな?

 同時期に導入されるのがサンセイR&Dの「CRキャプテン翼 黄金世代の鼓動」と、平和の「CR JAWS再臨-SHARK PANIC AGAIN-」。どちらも後継機となっていますが、稼働の本命は平和のJAWS再臨か? 前作は隠れた名機として今でもホールに設置されており、後継機もホールからの期待は大きい様子。キャプテン翼はとにかく派手。もちろん派手でアピールは十分なのですが、ここ最近の牙狼の稼働状況を見る限りでは派手だからといって稼働するかどうかは別問題。そのあたりを懸念している関係者は多いようです。

 6月〜7月は小当りラッシュ搭載機に注目です。「初代牙狼を超えるインパクトがある!」とか「大手チェーン店が買い占めた!」など様々な噂が飛んだ高尾の「CR弾球黙示録カイジ4 HIGH&LOW」。機種名が示す通り2分の1で確変+小当りラッシュか通常かの振り分けがあり、小当りラッシュでは相当早いペースで玉が増えると噂されています。時速●万発なんて話も出ていますが、さすがにそれは煽り文句でしょうか? いずれにせよツボにハマった時に「早い」のは間違いないようで、この機種で勝負をかけるためにミリオンゴッドディセントを買い渋ったチェーン店がいくつかあるとかないとか……。

 京楽産業.からは6月に「CRぱちんこ冬のソナタRemember」が、そして7月には小当りラッシュ搭載機「CRぱちんこウルトラセブン2」が満を持して登場。ウルトラセブンは本命スペックが通った瞬間に業界内で話題になりましたが、右打ち時50%で2400個払い出しがあり、さらに小当りラッシュに突入するということで偏った際の出玉がかなり大きい仕様。ミリオンゴッドディセントとは異なった見せ方で出玉の塊を作っているようですが、こちらも相当多くの台数が設置されるのは間違いないでしょう。

 さらにお盆前後には海物語シリーズの本名機をはじめ、花の慶次シリーズ、牙狼シリーズの最新作も控えているとのことなので、パチンカーの皆さんは現行スペックでの新台祭りに期待ですね。

 一方でパチスロに関してはどのメーカーも台数を絞っての納品になりそうです。現状は絞った予定台数ですら売れない状況であり、ホールからすれば6号機待ちなのは間違いないところ。しかし、そんな中でもマイジャグラーをかなり意識して開発されたパイオニアの「シークレットハイビスカス」は面白い存在です。チビコインでしか発売しないところにもパイオニアの本気が感じられます。ジャグラーが飽和状態だけにアクセントとしては抜群だと思うのですが。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。