2018年2月の業界動向とウワサ


 2018年2月。良いも悪いも新規則で機械の申請を行わなくてはならなくなった……はずだったのですが、パチスロシーンには早くも動きが! 規則自体は厳しいままで変わらないのですが、自主的に決めていた「内規」を一部撤廃することが決定しました。それによってパチスロは4月1日から内規一部変更案を盛り込んだ機械の申請を受け付けることになりました。

 内規が撤廃される=機械開発の幅ができることになり、少なくとも魅力的な機械開発ができる方向へと進むことができます。具体的にはAT機が開発可能になったことと、AT・ART中の純増枚数の上限値2枚が撤廃されました。現行の高射幸機と呼ばれるもので純増3枚がMAXでしたが、これを超えるマシンの開発が可能となります。噂では7枚純増近くまで持ち上げられるなんて話もありますが、いずれにしても払い出しが早くなるのはユーザーにとっても大歓迎。そのような機械が4月から試験を受けられるということは、秋頃には6号機が登場する可能性大! パチスロは意外と早く新しい時代に突入できるかもしれません。

 もう少し開発現場から得た情報をお伝えしていきましょう。純増は撤廃されたといっても、総出玉の括りは厳しくなったことと、そもそも6号機の出玉試験は5号機よりも様々な面で厳しくなっているので、波の荒い機械が作れるわけではありません。低設定で事故って万枚……なんてことはほぼゼロに近く、たとえ純増が上がったとしても1000〜1500枚程度の出玉を素早く獲得できるようなマシンが開発されるはずです。

 また、指示機能ありでの出玉、つまりATでの一撃獲得枚数にはリミッターを搭載しなければならず、5.9号機までは3000枚リミッター搭載となっていましたが、6号機内規撤廃機では2400枚リミッターが作動します。

 ただ逆を言えば、2400枚を純増4枚ならば600ゲームで払い出すことが可能となり、短時間勝負、会社帰りなどでもプレイできる計算が成り立ちます。これはホール営業を考えた上でも、またユーザーにとっても有難いのでは? どこまで続くかわからないゲーム性も魅力ではありますが、時間がないと取りきれない現在のマシンには限界も感じていたはず。どんな機械が6号機で発表されるかはまだ想像でしかありませんが、少なからず期待ができそうなそのデビューを待とうではありませんか。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。