2018年1月の業界動向とウワサ


 新年あけましておめでとうございます! 今年も本コラムを何卒よろしくお願いいたします。

 2017年はパチンコ・パチスロ業界にとって厳しい話ばかりが駆け巡りましたが、最後の最後で「もしかしたら!」と思えるような話題が耳に入ってきました。正式にはまだ決まっていないはずですが、一部内規を撤廃する動きがあるとかないとか……。具体的にはパチスロの純増枚数の内規を撤廃するとのこと。5.9号機では純増2枚までと制限があったので、決定すればこれは朗報。ただし6号機の規則が変わったわけではないので、やはり試験項目が1つ増えて厳しくなっている分、純増が上がる=荒波マシンが許されるというわけではない。それでも内規撤廃で開発の自由度が上がれば面白いものは作りやすいはず。6号機パチスロには期待できる?

 それとは反対にパチンコは内規が増えるとか。具体的には小当りラッシュ搭載機についてなんですが、昨今発売された小当りラッシュ搭載機はどんどん出玉性能が上がっていたのは事実なので、これはまあ仕方がない流れでしょうか。レディーガガなんか、結構えげつない増え方しますからね。

 このように新規則に関してはそれに付随する内規の動きも見えてきて、いよいよメーカー側が本格的に開発に着手すると見られます。現状の機械を上回るものができればよいのですが……当然ホールサイドは様子見となり、現状機械が全く売れない。そりゃパチスロは30%の高射幸機を残して、ノーマルタイプもジャグラーを中心にハナビ・バーサスあたりを揃えて、押忍!番長3などの使える5.5号機を設置すれば、自ずと入れ替えが必要な台数は限られてきます。今年はシマ(列)で導入されるようなマシンはまず出てくることはないでしょう。

 また、パチンコは年末年始にニューギンの「CR真・花の慶次2」が一気に設置台数を伸ばしましたが、今後スペックが落ちるのであれば現行マシンを大事に使ってシマを確定させるはずなので、パチスロほどではないにせよ、新台が5万台クラスですら売れることはもうないのかもしれません。

 2018年を占うわけではないですが、ホールに設置されている機種はここまで説明したようにあまり変わらないはず。メイン機種も今までと同様となると、広告規制で禁止されているイベント的なことがユーザーからすれば狙い目となります。少なくとも大きな規制が追加されない限りあと2年間は現存の機種を使えるわけですから、無駄な機械を買わない分を含めて安定して玉も出せるはず。地域によってはイベントギリギリのことをやっているところや、本当にコソっと過去のイベントの流れを組んでヒントを出す程度のところなど差はあれど、そういったホール側の「仕掛け」には要注目です。ただし以前にも書いたように、もはや先のない閑古鳥が鳴いているホールが今度復活することはまずないので、そういうホールを除外してやる気のあるホールで特定日などを狙っていくのが今年最も安定した遊技ライフを送れる方法だと思います。

 というのが現時点での今年の予測になりますが、1月はパチンコ・パチスロ業界の殆どの組合にて賀詞交換会等の行事が行われます。こういったところには現役警察官僚をゲストで招いて講話をお願いする流れがあるのですが、ここで爆弾を落とされることは過去を振り返ってみても多々あります。今年最も話題にあがるのは依存症対策問題で間違いないはずですが、そこから派生して過去の射幸性が高いマシンの撤去努力を業界全体で早期に進めてほしい……みたいな話が出たらピンチ! その裏で数値目標なんて握らされたらと思うとゾッとします。そうならないように業界のお偉方にはうまく立ち回ってほしいところ。……まあ、そうなったらそうなったで機械は売れるので私的にはいいのかもしれませんが(笑)。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。