2017年9月の業界動向とウワサ
2017年9月12日(火)
このコラムでも毎回規則絡みのネタについて触れることが多くなりました。現行の機械がいつまで使えるのか? また、釘問題は本当に収束したのか? ホール関係者も新台云々といった先の話よりも、現在の状況をどこまで継続できるのかに興味があるのは間違いないでしょう。
とある業界人が「メーカー1年、業者2年、ホール3年」という発言をしたことがありました。これは先行き不透明な新規則にメーカーの販売が移行するまで1年しかなく、メーカーは1年でお先真っ暗になり、業者はそこから中古の移動等が見込めるので2年で仕事がなくなり、現行の機械を引っ張っても3年で撤去しなければならないため、ホールも3年後にはしんどくなる…という例えです。なるほどと言いたくなる発言ではありますが、この言葉にあるようにメーカー関係者の悲壮感はかなりのものと言えます。
奥村遊機、マルホン工業(こちらは復活しているが)とメーカーも倒産するような時代ですが、そうなるといろんな意味で最後に足掻くところが出てきてもおかしくはない。そういった流れかどうかわかりませんが、この夏、とある非加盟メーカーのスロットマシンが一部で大注目された事件がありました。
イ●ソーレ3V‐30。お盆前に関東と中部地区の一部ホールに導入されたRT機能搭載のパチスロ機です。基本はボーナスでコインを増やしながら、BIGボーナス後に100GのプチAT機能が搭載されており、コインの減りを緩やかにする機能を搭載。ボーナス告知は4号機で大ヒットしたイ●ソーレ同様ですが、5号機になりレア役によるボーナス解除が搭載されているからか、ボーナス告知とは別のハイビスカスランプにて小役の告知を行う場合もあります。
この機械の先行導入店でプレイすればすぐにわかることなのですが、どうも小役あるいはボーナスの出現頻度がおかしい。メーカー公式ではボーナス確率が発表されていないので正式な数値はわからないのですが、スペックから考えるとボーナス確率は合成で1/120~1/180程度に収まるはず。しかしホールでは1000Gを超えるハマリが頻発。中には2000Gを超えるような深いハマリも多々散見されます。また、ここからはホールにもよりますが、延々とハマリだけ深いホールもあれば、ハマリの後に確率論では説明できないような大連チャンで一撃万枚なんてデータも出ている……。これ、データだけ見れば間違いなくノーマルではなく、なんらかの手が加えられている裏モノと挙動がそっくりなんです。
先ほどゲーム性の部分で説明した通り、レア役は小役告知と共に出現することが多いのですが、このレア役がなぜか高確率で連チャンする。これも通常のプログラムではできない芸当なのですが、本機を遊技すれば3分の2程度の確率で小役が連チャンするのです。これだけでも相当おかしい……。
もう15年以上も前の話。沖スロ=裏モノがほとんどだった時代ならばともかく、以降に取り締まりが厳しくなったことはもちろん、業界が健全化に向かい、こういったハウスモノ的な機械が出てくることはありませんでした。しかし、何かの手違いか、どこでどうなったのかはわかりませんが、一時的にかなりイリーガルっぽいマシンが設置され、遊技できる環境にありました。現在はホールサイドも撤去する方向に向けて動いているなんて話も聞きますし、また組合で問題になりつつあるとも聞いています。実際、技術力云々で正規に連チャンさせることができているならばそれはすごいことですが、残念ながらそれはなさそう。誰かが何を意図してこういったことが表面化したのかはわからないですが、一部オールドファンは歓喜した騒動ではあるものの、やはりこういったご時世に起こってはならない事象だったのではないでしょうか。
とある業界人が「メーカー1年、業者2年、ホール3年」という発言をしたことがありました。これは先行き不透明な新規則にメーカーの販売が移行するまで1年しかなく、メーカーは1年でお先真っ暗になり、業者はそこから中古の移動等が見込めるので2年で仕事がなくなり、現行の機械を引っ張っても3年で撤去しなければならないため、ホールも3年後にはしんどくなる…という例えです。なるほどと言いたくなる発言ではありますが、この言葉にあるようにメーカー関係者の悲壮感はかなりのものと言えます。
奥村遊機、マルホン工業(こちらは復活しているが)とメーカーも倒産するような時代ですが、そうなるといろんな意味で最後に足掻くところが出てきてもおかしくはない。そういった流れかどうかわかりませんが、この夏、とある非加盟メーカーのスロットマシンが一部で大注目された事件がありました。
イ●ソーレ3V‐30。お盆前に関東と中部地区の一部ホールに導入されたRT機能搭載のパチスロ機です。基本はボーナスでコインを増やしながら、BIGボーナス後に100GのプチAT機能が搭載されており、コインの減りを緩やかにする機能を搭載。ボーナス告知は4号機で大ヒットしたイ●ソーレ同様ですが、5号機になりレア役によるボーナス解除が搭載されているからか、ボーナス告知とは別のハイビスカスランプにて小役の告知を行う場合もあります。
この機械の先行導入店でプレイすればすぐにわかることなのですが、どうも小役あるいはボーナスの出現頻度がおかしい。メーカー公式ではボーナス確率が発表されていないので正式な数値はわからないのですが、スペックから考えるとボーナス確率は合成で1/120~1/180程度に収まるはず。しかしホールでは1000Gを超えるハマリが頻発。中には2000Gを超えるような深いハマリも多々散見されます。また、ここからはホールにもよりますが、延々とハマリだけ深いホールもあれば、ハマリの後に確率論では説明できないような大連チャンで一撃万枚なんてデータも出ている……。これ、データだけ見れば間違いなくノーマルではなく、なんらかの手が加えられている裏モノと挙動がそっくりなんです。
先ほどゲーム性の部分で説明した通り、レア役は小役告知と共に出現することが多いのですが、このレア役がなぜか高確率で連チャンする。これも通常のプログラムではできない芸当なのですが、本機を遊技すれば3分の2程度の確率で小役が連チャンするのです。これだけでも相当おかしい……。
もう15年以上も前の話。沖スロ=裏モノがほとんどだった時代ならばともかく、以降に取り締まりが厳しくなったことはもちろん、業界が健全化に向かい、こういったハウスモノ的な機械が出てくることはありませんでした。しかし、何かの手違いか、どこでどうなったのかはわかりませんが、一時的にかなりイリーガルっぽいマシンが設置され、遊技できる環境にありました。現在はホールサイドも撤去する方向に向けて動いているなんて話も聞きますし、また組合で問題になりつつあるとも聞いています。実際、技術力云々で正規に連チャンさせることができているならばそれはすごいことですが、残念ながらそれはなさそう。誰かが何を意図してこういったことが表面化したのかはわからないですが、一部オールドファンは歓喜した騒動ではあるものの、やはりこういったご時世に起こってはならない事象だったのではないでしょうか。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。