2024年11月の業界動向とウワサ
2024年11月12日(火)
ホール営業の柱は確実にパチスロへと移行しています。設置台数を見ても、パチンコはこれだけ激しいスペックのマシンがデビューしているにも関わらず減少に歯止めがかからない。一方でパチスロはパチンコの減少分を埋めるとまではいかないものの、その勢いは衰えていません。年末に向けてリニューアルするホールはほぼ全てがパチスロの増台。その際にパチンコのシマを減台する流れはこれからさらに加速すると思われます。
スマスロが確実に市民権を得たのと同時に、パチンコ広告規制のルール化が行われ、それが緩和の方向へと舵を切れたのは大きいです。それによって何が起こっているかといえば、パチンコ・パチスロライター、動画配信者、そして昨今はインフルエンサーといった面々による来店バブルが到来しました。SNSを覗けばその手の方々が全国各地を飛び回っているのがよくわかります。昔から活躍している大御所や有名YouTuberはもちろんですが、先月からお仕事始めました!というフォロワーもまだ少ない女の子でも仕事を取れている状況が今のバブルを象徴しています。現状、若い女性でスロットがある程度打てれば来店演者として成り立つのでしょう。
実際にホールへ売り込みをかける代理店はSNSやキャバクラ等のお店で女の子をスカウトしていると聞きます。そして仕事をしてくれるとなれば、すぐにSNSを立ち上げて即販売となるようです。ホール側もイベントカレンダーを埋めるため、またその日の営業アイコンの一環として発注をかける。ライバル店が仕掛けてくるのでその対抗策として、必要経費と割り切り来店イベントの施策を打つというのが現状のようです。
規制緩和されたと言っても、「最高設定投入!」というような具体的な表現は射幸性を煽るという理由でNG。よってそういった内容を示唆する方法論として来店イベントが花盛りですが、はっきり言うとこの流れは誰も得をしないと思います。ホール側の視点で考えると、本来の特日に有名人の来店で盛り上がりを作ってもらい、それを日々の営業に紐付けていく。そうしてメリハリをつけていかないと刺激に鈍感になり、何が熱くて何が平常なのかの区別が付かなくなります。正直なところもうかなり麻痺していて、一体何が行われているのか分からないホールも増えてきています。
とある日曜日の実体験。訪れた中堅ホールが女性演者を招致していました。たまたま朝から来店していたのでその演者に注目していたのですが、一般客と同じように並び、入場するとジャグラーへ着席。遊技台の周りに自己紹介の色紙を並べて黙々と打ち始めます。SNSでは頻繁にジャグラー稼働の様子が呟かれていますが、現場で彼女に声をかける人は皆無。ポストには3~4人がコメントを入れる程度でした。これだけ見れば、この来店にどんな意味があったのか?と思いますよね。
だがしかし、無意識に「女性演者来店!」というポスターを見てホールへ入場する人もいれば、SNSを見て期待して訪れたユーザーもいるかもしれない。その演者1回分のギャラで設定⑥を1台でも入れた方が良いという意見もありますが、⑥投入よりも前の段階で、とにかくお客様を呼び込みたいという考えが優先するのでしょう。いっそのこと広告規制のルールがもう少し緩和されれば無駄な経費は削減されるかもしれませんよ。例えば、ダイレクトに「本日設定⑥5台あり!」などと言い切ることができれば……だいぶ改善されるのでは?
スマスロが確実に市民権を得たのと同時に、パチンコ広告規制のルール化が行われ、それが緩和の方向へと舵を切れたのは大きいです。それによって何が起こっているかといえば、パチンコ・パチスロライター、動画配信者、そして昨今はインフルエンサーといった面々による来店バブルが到来しました。SNSを覗けばその手の方々が全国各地を飛び回っているのがよくわかります。昔から活躍している大御所や有名YouTuberはもちろんですが、先月からお仕事始めました!というフォロワーもまだ少ない女の子でも仕事を取れている状況が今のバブルを象徴しています。現状、若い女性でスロットがある程度打てれば来店演者として成り立つのでしょう。
実際にホールへ売り込みをかける代理店はSNSやキャバクラ等のお店で女の子をスカウトしていると聞きます。そして仕事をしてくれるとなれば、すぐにSNSを立ち上げて即販売となるようです。ホール側もイベントカレンダーを埋めるため、またその日の営業アイコンの一環として発注をかける。ライバル店が仕掛けてくるのでその対抗策として、必要経費と割り切り来店イベントの施策を打つというのが現状のようです。
規制緩和されたと言っても、「最高設定投入!」というような具体的な表現は射幸性を煽るという理由でNG。よってそういった内容を示唆する方法論として来店イベントが花盛りですが、はっきり言うとこの流れは誰も得をしないと思います。ホール側の視点で考えると、本来の特日に有名人の来店で盛り上がりを作ってもらい、それを日々の営業に紐付けていく。そうしてメリハリをつけていかないと刺激に鈍感になり、何が熱くて何が平常なのかの区別が付かなくなります。正直なところもうかなり麻痺していて、一体何が行われているのか分からないホールも増えてきています。
とある日曜日の実体験。訪れた中堅ホールが女性演者を招致していました。たまたま朝から来店していたのでその演者に注目していたのですが、一般客と同じように並び、入場するとジャグラーへ着席。遊技台の周りに自己紹介の色紙を並べて黙々と打ち始めます。SNSでは頻繁にジャグラー稼働の様子が呟かれていますが、現場で彼女に声をかける人は皆無。ポストには3~4人がコメントを入れる程度でした。これだけ見れば、この来店にどんな意味があったのか?と思いますよね。
だがしかし、無意識に「女性演者来店!」というポスターを見てホールへ入場する人もいれば、SNSを見て期待して訪れたユーザーもいるかもしれない。その演者1回分のギャラで設定⑥を1台でも入れた方が良いという意見もありますが、⑥投入よりも前の段階で、とにかくお客様を呼び込みたいという考えが優先するのでしょう。いっそのこと広告規制のルールがもう少し緩和されれば無駄な経費は削減されるかもしれませんよ。例えば、ダイレクトに「本日設定⑥5台あり!」などと言い切ることができれば……だいぶ改善されるのでは?
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。