2024年7月の業界動向とウワサ
2024年7月11日(木)
7月に入り、新紙幣が流通し始めたニュースが連日テレビ等で放送されています。現時点で私はまだ新札に触れていませんが、これから徐々に入れ替わっていくのでしょう。おそらく3年も経てば福沢諭吉さんを見ることのほうが珍しくなるかもしれません。その転換の具合はパチンコ業界にも大なり小なり影響を与えると思われます。
というのも、前々からこのコラムでも書いている通り、ホール営業にとって新札対応の準備は避けて通れない道です。現在のホールは各台ごとに玉貸し機=サンドが設置されているので、500台の設置台数ならば500台分の新札対応費用がかさむ。1台あたり1~2万円近くの設備費が無条件で必要となり、これこそ「利益を生まない投資」になるのです。スマスロ・スマパチ移行への対応でも設備費がかさんでいるところにさらなる経費アップ。そういう現状を見越してか、6月で廃業するホールが実際にいくつもありました。
7月以降に営業を続けている店舗の中にも、新札がある程度出回るまではカウンターでの「札交換対応」でしばらく様子を見るという店舗もあるようです。特に低貸専門店などは状況を見つつ、年末くらいに営業継続か否かを判断するなんて話もチラホラ聞こえてくるのが現状。また、低貸専門店に限った話ではありませんが、パチンコもやがてスマパチ化がどんどん進んでいくのは間違いないところで、もしスロットのようにスマパチにもヒット機種が登場したら、やはり導入しなくては他店との差が開いてしまう。おそらくスマパチのさらなる内規変更も近い将来行われるでしょうから、たとえ(ジャグラー島以外の)スマスロ化を終えたとしても、そちらにも経費をかけて入れ替えていかないとならないのです。
このようにホールにとって機械代以外も経費高になっている2024年。そんな状況で出玉に期待するのが難しいことは一目瞭然です。もちろん全国津々浦々いまだ7000軒近くのホールがありますので、その状況は立地やホールの体力、また日によって違うでしょう。とはいえ、総じて「出玉は厳しい」状況であることは間違いない。
今年の春くらいまでは、パチンコでいえば「エヴァンゲリオン」コーナーだけは甘目に使っているホールも多かった。しかし最新エヴァの稼働状況もその1年前に登場した「15」より短命ゆえ、もうエヴァですら厳しい状況のホールが目立つようになりました。以前の海物語シリーズのポジションをエヴァシリーズが担っていたわけですが、現状ではメインコースにおいて稼働重視で使われる機種が見当たらない状況となっています。
その点、前回のコラムでも書いた通り、パチスロには絶対王者のジャグラーシリーズが健在。ジャグラーはスペック自体がマイルドであり、かつ甘めに運用しているホールが思いのほか多いはずです。また、イベントが少しずつ解禁になってきている現状を鑑みると、パチスロのほうが日々赤字運用に期待できる(高設定を投入するコースを用意している)ホールも目につきます。そういった状況を踏まえても、現在はパチスロのほうが勝機ありといえるでしょう。
しかし、6号機になり内部プログラムがかなり難解になっているのも事実で、ユーザーは有利区間がどこで切れた切れないといった、かなり複雑なシステムを想像しつつゲーム運びをしていかないと痛手を負う。つまりヤメ時を間違えると、期待値においてかなり損をしてしまう可能性が多々あるのです。その機種に対する知識がないと打つのはリスキー。なおかつ一撃性能が高いので、高設定に座れたとしても安定して出るとは限らない。いやはや、なかなかハードな遊びになってしまっているのが現状です。
以前からパチスロは知識介入の要素が高い遊びでしたが、ここにきて本当に細かな点も含めて知っていないと打つことを憚られる機種が多い。先ほど触れたように現在はイベントの復活等によってパチスロシーンが盛り上がっていますが、中身を知っている人だけの遊びになるとますます遊技人口のパイは小さくなり……という不安はあります。
というのも、前々からこのコラムでも書いている通り、ホール営業にとって新札対応の準備は避けて通れない道です。現在のホールは各台ごとに玉貸し機=サンドが設置されているので、500台の設置台数ならば500台分の新札対応費用がかさむ。1台あたり1~2万円近くの設備費が無条件で必要となり、これこそ「利益を生まない投資」になるのです。スマスロ・スマパチ移行への対応でも設備費がかさんでいるところにさらなる経費アップ。そういう現状を見越してか、6月で廃業するホールが実際にいくつもありました。
7月以降に営業を続けている店舗の中にも、新札がある程度出回るまではカウンターでの「札交換対応」でしばらく様子を見るという店舗もあるようです。特に低貸専門店などは状況を見つつ、年末くらいに営業継続か否かを判断するなんて話もチラホラ聞こえてくるのが現状。また、低貸専門店に限った話ではありませんが、パチンコもやがてスマパチ化がどんどん進んでいくのは間違いないところで、もしスロットのようにスマパチにもヒット機種が登場したら、やはり導入しなくては他店との差が開いてしまう。おそらくスマパチのさらなる内規変更も近い将来行われるでしょうから、たとえ(ジャグラー島以外の)スマスロ化を終えたとしても、そちらにも経費をかけて入れ替えていかないとならないのです。
このようにホールにとって機械代以外も経費高になっている2024年。そんな状況で出玉に期待するのが難しいことは一目瞭然です。もちろん全国津々浦々いまだ7000軒近くのホールがありますので、その状況は立地やホールの体力、また日によって違うでしょう。とはいえ、総じて「出玉は厳しい」状況であることは間違いない。
今年の春くらいまでは、パチンコでいえば「エヴァンゲリオン」コーナーだけは甘目に使っているホールも多かった。しかし最新エヴァの稼働状況もその1年前に登場した「15」より短命ゆえ、もうエヴァですら厳しい状況のホールが目立つようになりました。以前の海物語シリーズのポジションをエヴァシリーズが担っていたわけですが、現状ではメインコースにおいて稼働重視で使われる機種が見当たらない状況となっています。
その点、前回のコラムでも書いた通り、パチスロには絶対王者のジャグラーシリーズが健在。ジャグラーはスペック自体がマイルドであり、かつ甘めに運用しているホールが思いのほか多いはずです。また、イベントが少しずつ解禁になってきている現状を鑑みると、パチスロのほうが日々赤字運用に期待できる(高設定を投入するコースを用意している)ホールも目につきます。そういった状況を踏まえても、現在はパチスロのほうが勝機ありといえるでしょう。
しかし、6号機になり内部プログラムがかなり難解になっているのも事実で、ユーザーは有利区間がどこで切れた切れないといった、かなり複雑なシステムを想像しつつゲーム運びをしていかないと痛手を負う。つまりヤメ時を間違えると、期待値においてかなり損をしてしまう可能性が多々あるのです。その機種に対する知識がないと打つのはリスキー。なおかつ一撃性能が高いので、高設定に座れたとしても安定して出るとは限らない。いやはや、なかなかハードな遊びになってしまっているのが現状です。
以前からパチスロは知識介入の要素が高い遊びでしたが、ここにきて本当に細かな点も含めて知っていないと打つことを憚られる機種が多い。先ほど触れたように現在はイベントの復活等によってパチスロシーンが盛り上がっていますが、中身を知っている人だけの遊びになるとますます遊技人口のパイは小さくなり……という不安はあります。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。