2012年2月の業界動向とウワサ


 5号機パチスロに激震が走る! ついに規則が変わり、5号機パチスロにメスが入ったという話が1月末から2月にかけて業界内に駆け巡りました。ART機市場が好調で、北斗の拳・押忍!番長2の導入と同時にスロットコーナーを増台したホール多数。これでパチスロがダメになってしまうと、ホール営業はお先真っ暗?

 いろいろ事実関係を1つずつ整理していくと、まず何が起こったのかといえば、1月末に警察庁からメーカー側に「規格解釈基準の一部改正」についての通知があった。これが始まり。で、どんな規格解釈の一部改正があったのか? 解釈基準を聞き伝えられた内容そのままに明記してもちんぷんかんぷんになるので、かいつまんで表現すると「どのような遊技状態でも全く目押しを必要としない遊技機」はダメよという内容らしい。これは技術介入が必要な遊技機というジャンルにおいて、技術介入を必要としなくても容易にメダルを獲得できる機種がダメという意味ではないかと分析できる。
 もちろんこの裏には射幸性にも関係しているのだろうが、いわゆるARTのみで出玉を増やし、なおかつ小役目押しを必要としない機械。わかりやすいのがゴッドであり大逆転であり、こういった機種に関しては射幸性云々の前に解釈として、そもそも回胴式遊技機として認めませんよということが解釈基準の改正によって決まったようだ。
 これが事実のようだが、5号機パチスロの性能が格段にアップしている中で、解釈基準が変わったのはちょっと怖い。できればこのままマーケットとして成長し、せめてパチスロコーナーだけは活況なまま来年を迎えたいと思うのは私だけでしょうかね。5号機パチスロ、本当に面白い機種が開発できるようになってきていますから……。

 というように、少々先行き不透明な話もありますが、ここからは実際の新機種の話。3月までに出るパチスロで大物は2機種に絞られたのかな。1機種はロデオのモンスターハンター。ご存知大ヒットゲームを版権としており、パチスロとしてのゲーム性はボーナスありのART機。まだ詳細は明らかにされてはいませんが、なかなかの完成度だとか。本当はマイスロ機能を使用してゲームとのリンクも考えていたと噂されていますが、そこはばっさり切らないとならないでしょうね。ちなみに各メーカーマイスロ機能に順ずるものはやめていく方向とも聞いております。
 もう1機種が最近絶好調の山佐、銀河鉄道999。こちらはスペック的にはまだわかりませんが、ART機なのは間違いないでしょうね。モンキーターンタイプなら俄然注目されること間違いなし。ゲーム数管理のマシンは山佐と大都技研が3歩くらい先を行っているのは事実。サミー、ユニバーサルからは発売されませんものね。

 お次はパチンコ。パチンコは三洋物産から大海物語2が登場予定。15インチ液晶と表示がワイドになり、タッチセンサーが付いているとか。販売目標は13万台と、海シリーズにしてはかなり弱気。その前に権利モノの名機、ロードスターの後継機が発売されるようですが、どうなんでしょうね……。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。