2022年1月の業界動向とウワサ


 新年あけましておめでとうございます。本年も読者の皆様にはパチンコ・パチスロをさらに楽しめるような業界従事者ならではの情報をお届けして参りますのでお付き合い頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 さて、年末年始営業を振り返ってみると、やはりパチンコは盛況、パチスロは苦戦という結果になりました。昨年12月初旬に導入開始されたパチンコ新機種「新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜」がとにかく絶好調で、データを見ても開店から閉店まで稼働率ほぼ100%といっても過言ではない人気ぶり。ここまで数値が良かった機種はいつ以来でしょうか。ゲーム性はロングSTを駆使した波荒タイプですが、それよりもまず目につくのは初号機の堂々たる頭部が鎮座した台枠。そして左右どちらからも握れるスマートハンドルの存在がポイント。このハンドルを触ってみたいと思わせるところも含めて、遊技したいという欲求が本機の驚異的な初期稼働の引き上げに繋がっているのは間違いないでしょう。

 しかし……その高い人気がゆえに、ホールサイドが少々厳しめに調整してもお客様が離れない状態。つまり年末年始を含めて現状はかなり「辛い」状態であることは事実です。これは初動の「P大工の源さん 超韋駄天」人気においても同様のことが起こりましたが、やはり人気があるうちに利益を稼ぎたいのはホールサイドの本音。現状では勝てる調整の台を探すことは難しい……を超えて、そんな台は1台とて存在しないほど厳しい状況だと認識して良いと思います。もちろんパチンコは遊技なので「楽しむ」ことができれば問題ないのですが、現状では+αのリターンには期待できないということを覚えておきましょう。この状況はしばらく続くと思われるので、絶対的に勝ちにこだわるならば触らないに越したことはありません。

 同時期にパチスロでは「沖ドキ!DUO」がデビューしましたが、こちらは期待していたよりも稼働状況が悪く、導入初週はホールサイドもかなりバタバタしました……。初代完全再現がウリなのですが、打感は初代沖ドキと同様とはいえ、やはり6号機ゆえのゲーム性があってユーザーからは賛否両論。ホールサイドでも問題になりました。

 ゲーム性が浸透してからは稼働も安定してきており、さすがは沖ドキの正統派後継機種という結果になっていますが、そういった初動の不安定さもあってか設定状況は現在も甘めの様子。大量台数設置されているホールは1月から狙い目ですが、1月末には今の倍近くの台数が増台設置される予定なので、しばらく「沖ドキ!DUO」は良い状況だと言えるでしょう。

 このように状況ごとのホールサイドの思惑を常に考えて遊技していれば、それほど負けることもないのがパチンコ・パチスロ。このままエヴァが人気のまま利益を稼いでくれて、これから設置される「P真・花の慶次3」なども追随するようだと、ガンダムユニコーンや牙狼月虹あたりが甘めに使われる可能性も十分あります。そのあたり自分がホール店長だったら…という思考を持つことも勝率アップへの近道です。

 2月からは一部旧規則機が残るにしても、いよいよ本格的にP機・6号機の時代に突入します。ここでお客を付けようと出玉還元に力を入れる優良ホール、それとは逆に機械代の支払いのため利益確保に走るホールとが完全に二分されるはず。パチスロは外から見ただけでは判断できませんが、パチンコは1000円あたりのスタート回転数をきっちりと数えておけば、概ねホールサイドのやる気が計れます。1000円あたり15回転を下回るようなホールでは絶対に打たないこと。もちろん回りムラもありますので1000円だけ打っての判断は危険ですが、残念ながら目先の利益を必至で取りに来るホールも散見されるはず。そのようなホールに近づく理由はありませんよね?

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。