2015年1月の業界動向とウワサ


 新年あけましておめでとうございます! 今年も当コラムをよろしくお願いいたします! さて、年が明けたといっても業界全体で言えば閉塞感しかない状況ですが、それでも我々機械屋を含め、ユーザーの皆様に楽しんでいただき、ご飯を食べて行かねばなりません。今年に入って少々時間は経っていますが、2015年がどんな一年になっていくのかを予想していきたいと思います。

 まずは機械について。ご存知の通りパチスロの試験方法が変わり、AT機も2月のアラジンA2、4月のゴッドで打ち止めになるのは間違いないところ。その後の新台はマイルド仕様のART機に移行することになりますが、そうなると5号機初期のように、ノーマルタイプが今以上に幅を利かすことになりそうです。実際に新しいジャグラーの登場を皮切りに、ユニバーサル系からはあの「花火」が復活! 山佐からもニューパル最新作が間もなくホールデビューします。

 また、新台が出ないのであればノーマルタイプを増やすのと同時に入れ替えをしないで済む機械構成にしなければなりません。そこで現時点で稼働良好な沖ドキやスーパービンゴを抑えにかかるホールが目立ちます。これらの機械は中古市場でもかなり高値で動いており、メーカーも増台を考えているみたいなので、まだまだ台数は伸びるでしょう。

 続いてはパチンコ。パチンコはMAXタイプがまだまだ増えそうな気配ですが、お客さん自体は増えておらず、MAXタイプの新台が出るとそのシマにお客さんが大移動する現象が今年も続きそうです。ミドルタイプやら甘デジからヒット機種が出る気配も全くありませんね。さらにはパチンコにも規制が……なんて噂もありますが、それは避けて通りたいところです。

 営業面では消費税10%への移行が延期され、そのタイミングでリニューアルを考えていたホールは予定が狂った感じでしょうか。全体的にはお客さんのパチンコ離れに歯止めをかけるため、出玉率を上げる努力をするホールが少なからず増えるでしょう。これはユーザーにとっては良いことですね。また、ここにきて定量性を取り入れるホールも徐々に増えており、もちろん定量性にすれば玉が出るというわけではありませんが、ちょっとでも回したいという努力の結果その営業方法にたどり着いたともいえるでしょう。連チャンが魅力のMAXタイプで定量性とは少々チグハグ感もありますが、MAXタイプにメインコンテンツが集まっている以上、仕方がないところでしょうか。

 個人的には、パチスロの新台が少ない分だけ間違いなくパチスロの購買台数は減るはずなので、その分がユーザーに出玉で還元されればいいなと思っています。ご存知の通り私は機械屋なので新台がないと商売としては厳しいのですが、ぶっちゃけ無駄なものを買っても仕方ないですし、未来に向けた営業をホールさんにもして欲しいですね。

PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。