2013年5月の業界動向とウワサ


 ここのところパチスロ新機種に小さなバグが多数出ていますね。その中でも騒動が大きくなり、どうやら回収騒ぎになりそうなのが、ニューギンの信長の野望。何でもART突入ナビが出現せずに、最終的にはART自体も消えてしまうことがあるらしい。当初は設置台数の5%程度にしか発生しないとの情報でしたが、そんなことがあるわけもなく、結局ホールはシマ閉鎖することに。ART突入前ですと、ホールサイドもなかなか保証することも難しく、トラブルが多々発生していたようです。

 また、三洋物産の戦国嵐しかり、またまたベルコの鬼浜爆走愚蓮隊にも軽微な液晶トラブルが発生している模様。これらメーカーの特徴は常にパチスロを発表していないメーカーということ。パチンコメーカーから発売されたパチスロ機だからというわけではありませんが、やはりアナログ的な動きのリールと、デジタルな液晶画面の組み合わせでは、バグもパチンコに比べれば出やすいのかもしれません。ニューギンや三洋物産はこれからもパチスロを発表し続けるはずで、こういったミスはないようにしてもらいたいですね。

 さて新台戦線は夏に向けて着実に進んでいますが、出すべきメーカーが順序よく新台を発表するという感じ。まず6月にはパチスロ北斗の拳。“あべしステム“というAT突入までのゲーム数を減算していくゲーム性が搭載されてますが、これが賛否両論。北斗の拳はやはりバトルがないと……という声もあり、目標の10万台には残念ながら届いていない模様。ただし昨今は多台数を導入して成功した機械はありません。10万台弱でも立派な数値だと思いますけれど。

 7月にはどうやら話題になっていたパチスロAKB48がいよいよ登場するようです。ゲーム性は押忍!番長タイプのARTゲーム数解除方式が採用されているとか。アイドルグループを呼んでの大々的な展示会を行うともっぱらの評判です。京楽産業だけに期待感は高まるでしょうが、そのデキはいかに?

 8月のお盆前にはユニバーサルから緑ドン3が登場。夏に出るのにモチーフは北欧ともっぱらの評判。あのビリータッチが今回もゲーム性に組み込まれているようで、究極の2択が出玉のポイントとなるようです。

 パチンコは5月に牙狼ファイナルが市場に10万台近く設置され、6月には映画とタイアップしたクロユリ団地が、7月には三洋物産からスーパー海物語IN沖縄3が登場。それ以外のパチンコ台はもはや噂にもならない状況ですね。パチスロ以上に大物か小物かの差が激しくなっています。その中でも豊丸産業から登場する餃子の王将2は面白いと思うのですが、こちらは台数限定での販売。スペックも4タイプありホールによって好みのタイプを導入できるところも利点ですね。

 業界全体では夏前のリニューアルで1パチに続いて5スロを中心とした低スロコーナーを設置するホールが増えそう。現状のパチスロはATタイプに問題ありですね。出るときは早くていいのですが、その分当りが重くなるのが残念。設定よりも引けるのか引けないのか、ユーザー的な言い方をすれば「事故る」かどうかがポイントになるため、若年層だとちょっとお金が持たない。それゆえに低スロで遊びたいとなるのでしょう。これも時代の流れでしょうかね。
PROFILE/某メーカーの営業職を経験後、ホールコンサルティング事業を興すなど業界歴は長い。現在は販社に勤務。業界動向を独自の視点で分析し販売実績を伸ばしているやり手営業マン。業界メディアにも幅広い人脈を持つ情報通でもある。